「ボクシングのマウスピース、上だけタイプと上下タイプ、どっちが良いの?」
これからボクシングを始める方や、スパーリングデビューを控えている方にとって、最初の悩みどころですよね。
結論から言うと、ボクシングでは「マウスピースは上だけ(シングル)」が正解です。
「上下を守るダブルの方が安全じゃないの?」と思うかもしれませんが、実はボクシングの競技特性上、ダブルには致命的なデメリットがあります。
この記事では、「なぜ上だけ一択なのか」を論理的に解説し、失敗しない選び方から、初心者がやりがちな成形のミスを防ぐコツまでを網羅しました。これを読めば、あなたにぴったりの相棒が見つかり、安心してリングに上がれるようになりますよ。
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ボクシングのマウスピースは上だけ?シングル一択の理由
ボクシングジムを見渡すと、プロ・アマ問わず9割以上の選手が「上だけ(シングル)」のマウスピースを使用しています。なぜこれほどまでにシングルが選ばれるのか、その理由は明確です。
【形状比較】シングルとダブルの決定的な違い
まずは、シングルタイプとダブルタイプの特徴を比較表で見てみましょう。
| 比較項目 | シングル(上だけ) | ダブル(上下) |
|---|---|---|
| 呼吸のしやすさ | ◎ 非常に楽 | △ 苦しい(鼻呼吸のみ) |
| 会話・給水 | ◯ 装着したまま可能 | × 不可 |
| 防御力 | ◯ 十分(噛み締めればOK) | ◎ 非常に高い |
| 主な用途 | ボクシング、キックなど | ラグビー、アメフトなど |
表からも分かる通り、ボクシングにおいて最も重要な「呼吸」において、シングルが圧倒的に有利なのです。
理由1:有酸素運動における「酸素の確保」
ボクシングは瞬発的な動きだけでなく、3分間動き続ける「有酸素運動」の側面が非常に強いスポーツです。
ダブルタイプの場合、構造上、口を完全に閉じて噛み合わせる必要があるため、呼吸は「鼻呼吸」に限られます。激しい打ち合いの最中や、ラウンド後半で息が上がった時、口から酸素を取り込めないのは致命的です。
シングルであれば、口を少し開けるだけで大量の空気を取り込めるため、スタミナの維持や脳への酸素供給がスムーズに行えます。

理由2:インターバル中の水分補給と会話
練習中や試合のインターバル(休憩)で、マウスピースをいちいち外すのは非常に手間です。
- シングル:装着したままボトルの水を飲める。トレーナーの指示に「はい!」と答えられる。
- ダブル:一度手で外さないと水が飲めない。喋れない。
グローブをつけた手で口の中を触るのは衛生的にも良くありませんし、集中力を途切れさせないためにも、つけっぱなしで行動できるシングルが推奨されます。
理由3:嘔吐反射(オエッとなる感覚)が少ない
口の中に異物が入ると「オエッ」となる嘔吐反射が強い人にとって、舌を押さえつけ、口の中の容積を大きく占有するダブルタイプは苦痛でしかありません。
シングルタイプは上顎に沿って装着するため、比較的異物感が少なく、慣れるのが早いのもメリットです。
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失敗しないマウスピースの選び方・3つの基準
「ボクシング マウスピース 上だけ」といっても、1,000円以下のものから歯医者で作る高級品まで様々です。初心者が選ぶべき基準を解説します。
1. 「市販(お湯で成形)」か「オーダーメイド」か
マウスピースには大きく分けて2つの入手方法があります。
- 市販品(ボイル&バイト):お湯で柔らかくして自分で歯型を取るタイプ。安価(1,000円〜3,000円程度)で手軽。
- 歯科医院(オーダーメイド):歯医者で型取りをして作るタイプ。高価(10,000円〜)だがフィット感は最高。
初心者はまず「市販品(ボイル&バイト)」から始めましょう。
最近の市販品は性能が高く、正しく成形すれば十分なフィット感が得られます。本格的に試合に出るようになったり、市販品がどうしても合わなかったりする場合にオーダーメイドを検討すればOKです。
2. 適度な「厚み」があるか
「呼吸がしやすいように」と極端に薄いマウスピースを選ぶ人がいますが、ボクシング用としてはおすすめできません。
ボクシングは顔面に強い衝撃を受ける競技です。薄すぎるとクッション性が足りず、歯が欠けたり、脳へのダメージを軽減できなかったりします。「格闘技用」「コンタクトスポーツ用」と記載された、適度な厚み(前面に衝撃吸収ゲルなどがあるもの)を選びましょう。
3. 奥歯の「長さ」を調整できるか
海外製のマウスピースは、顎の大きい欧米人向けに作られていることが多く、日本人には「長すぎる」ことがあります。
奥歯のさらに奥までマウスピースが届いてしまうと、強烈な吐き気を催します。ハサミでカットして長さを調整できる素材(EVA素材など)であることは必須条件です。

【プロ直伝】市販のマウスピースを完璧にフィットさせるコツ
市販のマウスピースでも、作り方次第でオーダーメイドに近いフィット感を出せます。説明書には書かれていない、プロの裏技を紹介します。
1. お湯につける前に「サイズ合わせ」をする
いきなりお湯に入れてはいけません。まずは常温のまま口に入れてみて、奥歯の後ろが余っていないかを確認してください。
もし長すぎて「オエッ」となったり、歯茎に当たって痛い場合は、ハサミで両端を少しずつ(5mm程度)カットします。この一手間で仕上がりが劇的に変わります。
2. 成形時は「吸って」真空状態にする
お湯で柔らかくしたマウスピースを口に入れたら、ただ噛むだけでは不十分です。
- 噛み合わせを決める(軽く噛む)。
- 口をすぼめて、中の空気を思い切り「チューッ」と吸い出す。
- 同時に、指で唇の上から歯茎に押し付けるようにマッサージする。
こうすることで、マウスピースと歯の隙間がなくなり(真空状態)、口を開けてもポロリと落ちない吸着力が生まれます。
よくある質問(Q&A)
最後に、マウスピース選びでよく聞かれる疑問にお答えします。
A. 基本的には大丈夫です。パンチを受ける瞬間、ボクサーは奥歯をグッと噛み締めます。この時、上顎のマウスピースがクッションとなり、下の歯も間接的に保護される仕組みになっています。ただし、口を開けたままパンチをもらうと危険ですので、顎を引いて噛み締める基本姿勢が重要です。
A. はい、消耗品です。練習頻度によりますが、半年〜1年が目安です。「噛み合わせ部分が薄くなってきた」「変形して落ちやすくなった」「臭いが取れない」といった場合は交換しましょう。安全のためにも、早めの交換をおすすめします。
A. 矯正器具(ワイヤーなど)をつけている場合は、市販の「ボイル&バイト」タイプは使用しないでください。器具に絡まって取れなくなる恐れがあります。必ず矯正歯科の先生に相談し、矯正用専用のマウスピースを作成するか、矯正対応の特殊な市販品を選んでください。
まとめ:最適なマウスピースで強くなろう
ボクシングのマウスピース選びで迷っているなら、「上だけ(シングル)」を選べば間違いありません。
最後に、この記事の重要ポイントを振り返ります。
- シングル一択:呼吸のしやすさがスタミナに直結するから。
- 市販品でOK:初心者は手軽な「ボイル&バイト」からスタート。
- フィット感が命:成形時は「吸って真空にする」&「端をカットする」がコツ。
マウスピースは、単なる歯のプロテクターではありません。ギュッと噛み締めることで首の筋肉が固まり、パンチの衝撃から脳を守ってくれる「命綱」であり、力を発揮するための「スイッチ」でもあります。
自分にフィットしたマウスピースがあれば、恐怖心が和らぎ、もっと積極的に動けるようになります。ぜひ、あなたにぴったりの一つを手に入れて、次の練習でその違いを体感してください!
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