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ボクシングのマウスピースが合わない3つの原因と失敗しない選び方【プロ監修】

ボクシングのマウスピースが合わない3つの原因と失敗しない選び方【プロ監修】 マウスピース

「マウスピースがすぐに外れて集中できない」「装着するとオエッとなって苦しい」という経験はありませんか?

ボクシングにおいて、マウスピースの違和感は致命的です。スパーリング中に外れれば大怪我に繋がりますし、呼吸がしにくければスタミナを激しく消耗します。

実はその違和感、成形の失敗だけでなく、そもそも選んでいる「形」や「素材」があなたの口に合っていない可能性が高いです。

この記事では、「合わない原因」を特定し、フィット感を劇的に改善するための「正しい選び方」と「調整方法」を解説します。

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【監修者】
ボクマル

ボクシング歴25年の元プロボクサー。 数々のボクシング用品を使い倒してきた経験から、初心者から上級者まで、本当に納得できるアイテムだけを厳選して紹介します。

マウスピースが合わない3つの原因とは?

「合わない」と一言で言っても、その症状は人それぞれです。まずは、あなたの違和感が以下のどのパターンに当てはまるか確認しましょう。

1. 成形(型取り)の失敗による「ゆるみ」

市販の熱可塑性(お湯で温めて噛むタイプ)マウスピースで最も多いのがこのケースです。「口を開けるとポロッと落ちる」場合は、成形がうまくいっていません。

  • お湯の温度が低すぎて、素材が十分に柔らかくなっていなかった。
  • 噛み合わせる際の「吸い込み(吸引)」が足りず、歯茎に密着していない。
  • 冷却時間が不十分で、口から出した瞬間に変形してしまった。

特に、恐る恐る噛んでしまうと歯型が浅くなり、固定力が弱まります。

2. 形状やサイズ自体の「不適合」

しっかり成形したはずなのに「口が閉じにくい」「顎がだるい」と感じる場合、マウスピース自体のサイズや厚みが合っていません。

海外ブランドの製品は欧米人の骨格(大きな顎)に合わせて作られていることが多く、日本人には大きすぎることがあります。また、防御力を重視して「ダブルタイプ(上下用)」を選んでいる場合、ボクシングのような激しい有酸素運動では呼吸困難になりがちです。

3. 咽頭反射(オエッとなる)の誘発

装着した瞬間に吐き気を感じる場合は、マウスピースの後端が長すぎます。

口の奥(軟口蓋付近)に異物が触れると、生理現象として嘔吐反射が起きます。これは慣れで解決する問題ではなく、物理的な調整が必要です。

ボクマル
ボクマル
実は僕も、初心者の頃に「分厚いほうが安全だろ!」と思ってゴツいマウスピースを買って失敗しました。口が半開きになって逆にパンチをもらいやすくなるし、酸欠で動けなくなるしで、散々でしたよ。

違和感を解消するマウスピースの選び方

合わないマウスピースを使い続けると、口内を切る原因になります。ここでは、快適で安全なマウスピースを選ぶための具体的な基準を紹介します。

素材は「二層構造(ジェル)」を選ぶ

安いゴム単一のマウスピースは硬くてフィットしにくい傾向があります。おすすめは「二層構造」のタイプです。

  • 外側(ハード): 衝撃を受け止める硬い素材
  • 内側(ソフト): 歯の隙間に流れ込んで密着するジェル素材

このタイプを選ぶだけで、フィット感と衝撃吸収性が格段に向上します。

「シングル」かつ「薄型」を選ぶ

ボクシングの練習用であれば、上顎のみに装着する「シングルタイプ」一択です。さらに、最近は技術の進歩により「薄型(スリムタイプ)」でも十分な保護力を持つ製品が増えています。

タイプ 特徴 ボクシング適性
薄型シングル 呼吸が楽で会話も可能。
違和感が少ない。
◎(最適)
厚手シングル 保護力は高いが、
口が閉じにくい場合がある。
〇(スパーリング向き)
ダブル(上下) 口呼吸ができず非常に苦しい。
スタミナが切れる。
△(特別な事情がない限り非推奨)

サイズは「ジュニア・女性用」も検討する

「Adult(大人用)」を買って大きすぎると感じた方は、思い切って「Youth(10歳〜12歳以上向け、または女性用)」を試してみてください。

日本人の顎は欧米人に比べて小さいため、ジュニアサイズの方がジャストフィットすることは珍しくありません。端を切って調整する手間も省けます。

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今すぐできる!正しい調整と再成形のコツ

「買い替える前に、今のものをなんとかしたい」という方のために、プロが行っている調整テクニックを解説します。

1. 吐き気対策には「カット」

マウスピースの奥(臼歯の後ろ)が長すぎる場合、ハサミでカットします。

  1. 装着して、どこが喉に当たっているか確認する。
  2. 後ろ端を2mm〜3mm程度ハサミで切り落とす。
  3. 重要:切り口は鋭利で口内を切る恐れがあるため、紙やすりで丸めるか、ライターで軽く炙って指でなめらかにする。

2. 密着度を高める「吸引成形」

お湯で温めて噛む際、ただ噛むだけでは不十分です。以下の手順で「真空状態」を作ってください。

  • STEP1: 指定温度のお湯(多くの製品は80℃前後)に浸け、柔らかくする。
  • STEP2: 口に入れ、奥歯まで均等に噛み込む。
  • STEP3: 噛んだまま、口の中の空気や水を全力で吸い出す(チューっと吸う)。
  • STEP4: 同時に、指で唇の上から歯茎に向かってマウスピースを強く押し付ける。
  • STEP5: 冷水に浸けて完全に固める。

この「吸う」「押し付ける」動作があるだけで、フィット感は別次元になります。

歯医者で作る(カスタム)という選択肢

どうしても市販品が合わない場合、歯医者で型取りをして作る「スポーツ歯科外来」を利用するのが最終手段です。

費用は10,000円〜20,000円程度かかりますが、喋れるほどのフィット感が手に入ります。ただし、初心者のうちは数千円の市販品(ショックドクターやヴェヌムなど)でも、正しく成形すれば十分に機能します。

ボクマル
ボクマル
再成形(やり直し)は、製品にもよりますが2〜3回が限界です。それ以上やると素材が劣化して保護機能が落ちてしまうので、潔く買い替えましょう!

よくある質問(Q&A)

Q. マウスピースのお手入れ方法は?

使用後は必ず水洗いし、専用のケースで保管してください。汚れが気になる場合は、入れ歯洗浄剤やマウスピース洗浄剤を使用すると清潔に保てます。熱湯消毒は変形するので厳禁です。

Q. 歯並びが悪くても市販品で大丈夫ですか?

軽度の歯並びの悪さなら、内側がジェル素材の市販品でカバーできます。しかし、矯正中の方や極端に歯並びが複雑な方は、怪我のリスクがあるため、歯科医で相談して専用のものを作ることを強くおすすめします。

Q. 寿命や交換時期はいつですか?

使用頻度によりますが、半年〜1年が目安です。「噛み千切れてきた」「変色してきた」「最初よりゆるくなってきた」と感じたら交換のサインです。劣化したマウスピースは衝撃吸収力が落ちており、危険です。

まとめ:自分に合うマウスピースでパフォーマンスを最大化しよう

ボクシングのマウスピースが合わない原因と解決策を整理します。

  • 原因: 成形時の吸い込み不足、サイズ過多、素材の不適合。
  • 対策: 「二層構造」「薄型」を選び、正しい手順で再成形する。
  • 注意: 吐き気がする場合は奥をカットし、どうしても合わないなら歯科医へ。

マウスピースは単なる防御用具ではなく、安心して踏み込むための「武器」です。口の中の違和感が消えるだけで、集中力が増し、パンチの反応速度も変わります。

ぜひ、あなたにシンデレラフィットする一本を見つけて、明日の練習からパフォーマンスを向上させてください。

プロも愛用する信頼性の高いブランドなら失敗が少なくなります。

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