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【ボクシング】成形に失敗したマウスピースをお湯で直す3つのコツと復活不可のサイン【プロ監修】

【ボクシング】成形に失敗したマウスピースをお湯で直す3つのコツと復活不可のサイン【プロ監修】 マウスピース

「マウスピースをお湯につけたら、ふにゃふにゃになって変形してしまった…」
「口に入れてもすぐに落ちてくる。これって失敗?」

ボクシングや格闘技を始める際、最初のハードルとなるのがマウスピースの成形(型取り)です。うまくフィットしないと、呼吸が苦しくなったり、スパーリング中に外れて思わぬ怪我に繋がったりする恐れがあります。

この記事では、お湯での成形に失敗したマウスピースを復活させる具体的な手順と、どうしても直らない場合の「諦めて買い直すべき判断基準」を解説します。

正しいリカバリー方法を知れば、まだそのマウスピースは使えるかもしれません。焦って捨てる前に、ぜひ一度試してみてください。

【監修者】
ボクマル

ボクシング歴25年の元プロボクサー。 数々のボクシング用品を使い倒してきた経験から、初心者から上級者まで、本当に納得できるアイテムだけを厳選して紹介します。

なぜマウスピースの成形に失敗する?お湯の温度とタイミング

そもそも、なぜ多くの人がマウスピースの成形に失敗してしまうのでしょうか。再成形を成功させるためには、前回の「何がいけなかったのか」を特定することが重要です。

原因1:お湯の温度が高すぎた・時間が長すぎた

最も多い失敗原因です。多くの市販マウスピース(EVA素材)は80℃前後が適温です。沸騰した直後の100℃のお湯に入れたり、指定時間より長く浸けたりすると、素材が溶けすぎて厚みがなくなってしまいます。

原因2:吸着(バキューム)不足

マウスピースは「噛む」だけではフィットしません。口に入れた瞬間に、唇を閉じて中の空気を強く吸い出し、真空状態にする必要があります。これが不足していると、パカパカと外れやすい状態になります。

原因3:サイズのトリミング(カット)をしていない

「失敗した」と感じる人の中には、単にサイズが大きすぎて奥歯のさらに奥まで届いてしまい、嘔吐反射(オエッとなる感覚)が出ているケースがあります。これは成形ミスではなく、事前のカット不足です。

ボクマル
ボクマル
初心者の頃、「奥までしっかり守らなきゃ」と思ってカットせずに使っていたら、練習中にずっと吐き気がして集中できませんでした。奥歯の端に合わせてハサミで切るだけで、劇的にフィット感が変わりますよ。

解決!お湯を使った再成形の具体的ステップ

一度形を作ってしまったマウスピースでも、素材の弾力性が残っていれば2〜3回程度なら再成形が可能です。

ただし、初回よりも慎重に行う必要があります。以下の手順でリカバリーを試みてください。

1. 前回より「ぬるめ・短め」でお湯につける

一度熱を通したマウスピースは、新品の状態よりも早く柔らかくなる傾向があります。説明書にある温度より少し低めにするか、浸ける時間を数秒〜10秒ほど短くして、割り箸などで柔らかさをこまめに確認してください。

2. 鏡を見ながら中心を合わせ、指で強く押し付ける

ここが再成形成功の最大のポイントです。口に入れたら以下の動作を「素早く」行います。

  • 前歯の中心を合わせる:ズレると噛み合わせが悪くなります。
  • 指で歯茎に押し付ける:人差し指と親指で、マウスピースの上から歯茎をマッサージするように強く押し付け、歯の凹凸に素材を密着させます。
  • 舌で裏側を押す:舌を使って、マウスピースの裏側(口蓋側)を歯に押し付けます。

3. 冷水で冷やす前に「噛み合わせ」を確認する

強く噛み締めすぎると、クッションとなる底面が薄くなりすぎてしまいます。軽く奥歯を噛み合わせた状態で、唇をすぼめて空気を吸い出し、その形をキープしたまま冷水に入れます。

ボクマル
ボクマル
お湯から出した直後は熱いので注意が必要ですが、ビビって温度が下がりすぎると型がつきません。「アチッ」と感じるくらいでないと、綺麗な再成形は難しいのが現実です。火傷には十分気をつけてくださいね。

これ以上は無理!リカバリー不可で買い直すべき5つの状態

残念ながら、マウスピースの状態によっては再成形が逆効果になることがあります。以下のサインが出ている場合は、安全のために迷わず買い替えを選択してください。

1. 噛む部分に穴が開いてしまった

成形時に強く噛みすぎたり、長期間使用したりして穴が開いたマウスピースは、衝撃吸収能力がゼロに等しい状態です。この状態でパンチを貰うと、歯が欠けたり、脳へのダメージが直撃したりします。

2. 全体が縮んで小さくなりすぎた

熱湯につけすぎると、素材が過度に収縮してしまうことがあります。歯全体を覆いきれず、一部の歯が露出してしまうような状態では防具としての役割を果たせません。

3. 表面がボロボロ・ザラザラしている

何度も再成形を繰り返すと、表面が荒れてザラザラになります。これを使い続けると口の中の粘膜を傷つけ、口内炎の原因になります。衛生面でも推奨できません。

4. 多層構造(ジェルタイプ)が剥離した

「外側はハード、内側はソフトジェル」といった2層・3層構造の高機能マウスピースの場合、再成形にお湯につけると層が剥がれてしまうことがあります。一度剥離したものは元に戻せません。

5. 何度やっても落ちてくる(弾力性の喪失)

正しい手順で再成形してもフィットしない場合、素材自体の可塑(かそ)性、つまり「形が変わる能力」が失われています。これ以上粘っても時間の無駄になってしまいます。

ボクマル
ボクマル
「もったいない」と思って穴の空いたマウスピースを使っていた先輩が、軽いパンチで前歯を折ったのを見たことがあります。数千円をケチって歯を失うのは、あまりに代償が大きすぎます。

よくある質問(Q&A)

最後に、よくある質問をまとめました。再チャレンジする前の確認として活用してください。

Q. 沸騰したお湯(100℃)を使ってもいいですか?

基本的にはNGです。多くのメーカーは80℃前後を推奨しています。沸騰したお湯をボウルに移し、1分ほど待ってからマウスピースを入れるのがコツです。

Q. 再成形は何回までできますか?

製品によりますが、一般的には2〜3回が限度です。それ以上行うと素材が硬化し、フィット感が著しく低下します。

Q. うまくカット(トリミング)するコツは?

一度に大きく切らず、ハサミで1〜2mmずつカットしては口に入れ、確認することを繰り返します。端の角(エッジ)が尖ると痛いので、少し丸く切るか、切り口をライターの火で軽く炙って滑らかにすると良いでしょう。

まとめ:成形失敗は安全へのリスク!早めの判断を

ボクシングのマウスピースの成形に失敗した際の対処法について解説しました。

  • 再成形は2〜3回までなら可能(温度と押し付け方が鍵)
  • 「オエッ」となる場合は、奥をカットすると解決する場合がある
  • 穴あき、過度な変形、剥離は即買い替えが必要

マウスピースは、あなたの体を守る「盾」です。フィットしていない盾を持ってリングに上がることは、自分自身を危険に晒すことと同じです。

もし、今回紹介した再成形の方法を試してもしっくりこない場合は、潔く新しいマウスピースに買い替えましょう。自分にぴったり合ったマウスピースは、パンチを打つ際の食いしばりをサポートし、パンチ力やスタミナの向上といったパフォーマンスアップにも間違いなく貢献してくれます。

※記事の執筆には可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなっている可能性もあります。重要な情報は再確認するようにしてください。誤情報による記事の修正依頼はお問い合わせページよりお願いします。

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